息子が3月の卒園式を終え,4月から小学生というときに,これまで自転車に乗せて送迎していたのを思い返し,4月から息子が自分の足で小学校まで歩いていくことができるのか心もとなかった。
4月1日,昨日までの保育園への「登園」が「登校」に変わる。「保育園」から「学校」へ。最初の1週間あまりはまだ学童への登校とはいえ,環境の変化は親でも戸惑う。その日は大雨で,傘やカッパに長靴,そしてお弁当。家を出る時刻はこれまでよりも1時間あまり早まる。親の不安をよそに息子は張り切って,リュックを背負って歩き出す。意外と元気なのに驚きつつ,こどものほうは環境の変化を楽しんでいるようだった。
得意げにランドセルを背負っていた入学式。その翌日は初の登校日。息子は張り切ってランドセルを背に家を元気よく出て行った。初日なので荷物が多く,防災頭巾に水筒とまるで登山家のようだった。
ランドセルはまだ大きく,小さい体でふらふらと歩く後ろ姿。まだ安定しないその後ろ姿がいまこの瞬間にしかない貴重な光景に思えた。もう一人で歩いて行けるのだと,ランドセルが気づかせてくれたように当時の私には感じられた。あの光景をこれからも私は何かの折に想い出し,そのたびに息子の成長のよろこびとともに寂しさを感じたことも想い出すのだろう。そして,これらからもきっとそういった節目みたいなものがあるのだろうなぁ。
あれから1年あまり。息子はランドセルが重いと嘆いている。

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