絶望ってどんな気持ちだろう。人によって違うのだろう。自分の場合,心がペシャンコになってしまうこと。それに連動して実際に起き上がれなくなってしまうこと。自分が惨めで不安で大声で叫ばずにはいられないほど何もかも不安定な状態のとき。そんなときは自分が好きだったこと,楽しかったこと,やりがいをもっていたことが何だったのかわからなくなる。そんな自分でも自信にありふれていた時期があった。いま思うとそのときは幸せだったと思うが,何もわかっていなかった。いまもわからないことはあるけれど,ひととつきあうこと,想いを述べること,相手を心配すること,ほかにもあるけれど,いまは思いつかないけれど,そうしたことがあの頃はわかっていなかった。深く考えることもなかった。深く考えているつもりになっていた。そんな過去の自分も嫌いではないが,戻りたいとは思わない。いまの自分はつらいけど,何か大事なものを見つけた気がするから。「ありがとう」の一言で立ち直れることもあるから……いまも生きていられる。そんな気がする。
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